マンションを買うときに失敗しないために知っておくべきことって何だと思いますか?
もちろん価格、間取り、築年数、最寄り駅など様々なことがあるんですが、やっぱり重要なのは地震に強いかどうかです。
せっかく買ったマンションが地震で倒壊、なんてしたら最悪ですよね。
自分の住む場所だからこそ地震に強く自分を守ってくれる場所でないといけませんよね。
そこで、みなさんは「耐震」「免震」「制震」って聞いたことありますか?
大地震の揺れから建物を守る工法として、大きく分けるとこの3つの工法になります。
「耐震」はよく聞きますよね。
でも「免震」「制震」と言われてもなかなかピンときませんよね。
ここでは「耐震」「免震」「制震」それぞれの違いについてスポットを当てていきます。
そして皆さんが一番気になる、どれ一番地震に強いのかについてもご紹介していきます。
マンションを買う方、買おうと思っている方、よかったら参考にしてください。
「耐震」の特徴とは
揺れに耐える
「耐震」とは建物全体を硬く固定することで地震に耐える工法です。
壁や柱を強化したり、補強材を入れ接合部を固めて建物の骨組みで耐える工法になります。
揺れの軽減率は0%です。
揺れる際はダイレクトに伝わってくるため激しく揺れます。
揺れは階が上がるほどに大きくなります。
また揺れの衝撃が直接建物に伝わるため、建物に大きな負担がかかってしまいます。
繰り返しの地震では建物の損傷を防止できないため、倒壊の可能性があり、二次災害の危険性があります。
「免震」の特徴とは
揺れを伝えない
「免震」とは建物の基礎と土台を切り離して、揺れを吸収する工法です。
建物と地面の間に免震装置を設置し、建物を地面から切り離すため建物に揺れが伝わりにくくなります。
揺れの軽減率は85~90%です。
建物内の家具の転倒もほとんどなく、二次災害も防ぐことができます。
揺れる際は家全体が地震の揺れに追いついていくようなイメージで揺れるので激しく揺れるというよりは緩やかに揺れます。
しかし、台風などの風によっても建物が揺れる場合があります。
またコストと場所が必要なのがデメリットです。
「制震」の特徴とは
揺れを吸収する
建物内部に振動軽減装置を設置し、地震エネルギーを吸収する工法です。
建物内の揺れを軽減でき、二次災害も軽減することができます。
揺れの軽減率は20~50%です。
繰り返えしの揺れに強いとされており、上の階部分に揺れが少ないです。
地震だけでなく台風の強風からくる揺れにも強いです。
一番地震に強いのは?
「耐震」「免震」「制震」についてそれぞれの特徴を見てきましたが、結局どれが一番地震に強いのかって話ですよね。
特徴を見ただけでもなんとなくわかるんですが、ズバリ一番地震に強いのは、「免震」です。
「免震」は揺れを伝えにくくするため、地震が来た際実際の震度よりも体感する揺れが小さく感じます。
また、家具のずれや物が落下することを大幅に軽減してくれるので、二次災害も軽減してくれます。
どちらも地震が来た際に安心感を与えてくれます。
「耐震」では建物を固定するため、揺れが建物にダイレクトに伝わってしまいます。
そうすると揺れを感じるのはもちろん、階が上がるごとに揺れは大きくなります。
また、ダイレクトに揺れが伝わるということは建物の損所にもつながります。
揺れに耐えるといっても何回も揺れが来てはだんだん耐えられなくなります。
家具のずれや物の落下も軽減されないため、二次災害の可能性が高くなります。
「制震」では揺れは軽減でき、二次災害も軽減することができますが、「免震」と比べると「免震」ほど軽減はできません。
地震の揺れに対する強さの順番としてはこのようになります。
「耐震」<「制震」<「免震」
しかし地域によっては台風の多い地域もありますよね。
そういった地域では台風の強風にも強い「制震」のほうが向いています。
また1つではなく、組み合わせることもできるので組み合わせるほうがより地震に強くなります。
マンションを買う際は「免震」を選び、地震に備えましょう。