セミの鳴き声もよく聞こえるようになると、夏本番だなと思う今日この頃ですが。

今までは100%鳴るものだと思っていたセミの鳴き声ですが、実際の所はそうでないことが多いそうなんです。

その原因は羽化の際に失敗をすることが多いからだと言われています。

そこで今回はセミが羽化の際に何故、失敗をしてしまうことがあるのかを探っていきたいと思います。

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セミが羽化を失敗してしまう原因

①過度なストレスがかかった

セミにとって一定のストレスがかかった場合に羽化しないことがあるそうです。

例えば、夏休みの自由研究などで羽化する前のセミを自宅に持ち帰る場合に本来の場所に居ないセミにとっては過度なストレスを発して、羽化しないケースがあるそうですよ。

後は羽化最中にライトを照らすのもよくないそうです。

②体力がない

幼虫が羽化をする際にはセミにとってかなり体力を使う作業と言われています。

羽化する際に木に登って体勢を整っておこなうのですが、その時ですでに体力をかなり消耗して息絶えてしまうケースもあるそうです。

あまりに羽化する場所を探しすぎても体力を消耗してしまうことがあるそうです。

③天敵に襲われる

セミの天敵は鳥・クモ・スズメバチといわれています。

幼虫のセミが木でようやく体勢を整えた際に天敵にみつかった際、セミは逃げるのが遅いので逃げられずに襲われてしまうこともあります。

万が一運良く、一度逃げられても結局は失敗に終わるケースがほとんどです。

そして、人間自体もセミにとっては天敵の1つです。

④木や枝から落ちて、地面に体を強打した

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やっとの思いで羽化の木を見つけたにもかかわらず、風などで落下してしまうことで地面に強打してことや落ちたことでのショックから息絶えてしまうケースがあるようです。

人間からしたらたいした風ではないのでも、セミにとっては死活問題なケースも多いんです。

⑤適した羽化する場所まで辿り着けなかった

セミは羽化できる適した場所を敵に見つからないように探さなければならないのですが。

地上で探している途中に木や枝や葉が見つからなかったりして失敗をしてしまうケースや地上にも出れる前に木の根にはまったり、コンクリートの溝にはまったりなどして出れないケースもあるそうです。

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自由研究をする際に気をつける点

ここまでで調べてみた所、セミは羽化の失敗のケースが多いことがわかりました。

そして、小学生の自由研究では「セミの羽化」を観察するお子様が多いかと思います。

しかしながら、セミにとっては本来いる場所ではないためにどうしてもストレスがかかりがちです。

そこでここからはセミが過度なストレスをためないよう自由研究をする際に気をつけておく点をいくつかご紹介したいと思います。

①湿度と温度の設定

エアコンをなるべく効かないようにするなど、湿度と温度を低くしないように心がけてください。

温度や湿度が低いことで、セミが乾燥してしまうためです。

②部屋を暗くする

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天敵に襲われないようにするために羽化する時も暗い時間帯にあわせてするので、蛍光灯など明るいとセミ自身が日中と勘違いするため、なるべく暗くしてあげる配慮を心がけるようにする。

③撮影の際はフラッシュをたかないこと

お写真を撮りたいのは山々ですが、撮影の多いことによるセミのストレスが気がかりなことと、懐中電灯など明るいスポットを当てすぎることによるセミ自体の表面の乾燥が原因で失敗する場合もあるので注意するように心がけます。

④虫かごは小さいものを選ばないこと

小さすぎる虫かごだと羽化自体を始めない可能性があるため、飼育している植物や網戸、カーテンなどが好ましいです。

⑤触る際には包みこむようにする

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セミを捕まえるさいにもつい、手足をつまんでしまいがちですがセミを包み込んであげてから捕まえるなど優しく捕獲してあげるようにします。

まとめ

以上、セミが羽化の際に何故、失敗をしてしまうことがあるのかどうかを探ってみました。

ここまで羽化のことを考えてみるのははじめてでしたが、ここまで羽化が失敗しているケース自体に驚いた上にどれだけ、羽化をさせるのに神経をつかっているのかがこの文面でご納得いただけたのではないかと思います。

セミが無事に羽化できますよう、なるべくは自然観察で見守ってあげる環境が大切だと思います。

haneka
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