皆さん、音楽療法というものをご存じですか?
まだ、発展途上ということもあって、まだご存じない方も多いかと思います。
しかしながら、この音楽療法が発達障害などの脳を活性化させるという効果があるということで今、注目を浴びているんだそうです。
そこで今回は音楽療法とその効果について詳しく綴っていこうかと思います。
音楽療法とは

音楽の力を活用して、対象者の日頃から抱えている様々な困りごとを促したり、
過ごしやすい生活を送ることができるようにアプローチをする療法のことをいいます。
日本音楽療法学会では次のように定義しているんだそうです。
● 社会的働き
言葉や表情やまなざし、身振りなどのコミュニケーション手段を引き出す働き及び人間関係の形成を促す形の働き。
● 心理的働き
不安やストレスを軽減する働き。
基本的には音楽療法士という資格を持っている方が行う療法で、対象者の目的に合わせて、音楽を触れる手助け及び音楽を演奏するなどを行います。
決して、対象者が音楽を学ぶことを目的としているわけではなく、音楽をきっかけに社会性や発達を援助したりするものなのだそうです。
音楽療法の対象者とは

音楽療法を通じて、心身の回復だけではなく、行動の変容及び生活の質の向上なども目的としているので対象者も幅広いといいます。
早速、ご紹介させて頂きます。
● 発達障害児・身体障害児
● 不登校・引きこもりの生徒及び児童
● 精神障害者
● 認知症の方(高齢者)
● 終末期の患者
上記に挙げたのはほんの一例であり、実は音楽療法はあらゆる場面で様々な人に利用されてると言われてます。
子供には特に親しみやすいと言われていて、受け入れやすい傾向にあるそうです。
音楽の音・リズムなど動くことに興味を持つことが発達障害のある子供には多いそうで、
その為に療育の一環として取り入れられてよい刺激になるんだそうですよ。
実際にもその効果は認められてるんだそうです。
音楽療法を受ける目的とは
あらゆる場面で利用されていると言われている音楽療法ですが、
ここからは実際にどのような内容・目的で活用されているのかを簡単にご紹介させて頂きます。
① ソーシャルスキルを伸ばす目的
本来であれば人との出会いや関わりあいの中で無意識的に身につくものと言われていますが、発達障害を持っていたりするとなかなか難しい現状にあるそうです。
そこで音楽療法士とのやり取りなどを通して、他の人との関わりあいなどを肌で感じるような環境を作ってあげてそこからソーシャルスキルを伸ばすものだと言われています。
② 運動機能を伸ばす目的
発達障害をお持ちのお子様の中には運動機能の発達がゆっくりの傾向があったりします。
年齢相応の運動機能の獲得のつまづきをもっていて、手と手や手と目など協調運動ができない子や即時反応がすぐできない子などもいるそうです。
そういうお子様に対しては歌詞にあわせた振りをつけながら歌ったり、リズムにあわせて簡単なダンスをするなどのプログラムを組み込んで運動機能を伸ばすことができるといいます。
③ 発声・発語を促す目的
発声や発語が遅かったり、うまくいかない子に関しましては子供に歌や楽器の音を聞かせるだけで刺激にもなって、
発声や発語を促すきっかけにつながると言われてます。
音楽療育を受けるには?
実際、音楽療育を受ける場合はどこでお願いすればよいのか?をご紹介させて頂きます。
① 病院にて音楽療育を実施している施設
小児科・精神科・リハビリテーション科にて実施しています。
② 音楽療法を実施している施設
発達支援施設を始め、支援施設や障害児入所、デイサービスセンターにて行ってる場合があります。
※どちらでお願いする場合も施設や病院に応じて、音楽療育士が必ずしも常時していると限らない為、事前に確認することが大切です。
★ 費用について
病院・施設に応じて、金額はかなり異なってきます。
おおよそ1回あたり、750円~1,000円あたりが相場と言われています。
※ 尚、福祉施設にて音楽療法を受ける場合は児童福祉法に基づいて障害児給付金の対象となり、自治体・国から費用負担が受けれるそうです。
詳細は受ける施設に応じて、それぞれ確認のご連絡をすることをお勧めします。
以上、音楽療法とその効果についてご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
音楽は遊びの延長のような感覚でスキルを身につけることができると言われています。
音楽療育を通じて、生活の向上の一つになれたらと思います。
是非、興味をお持ちになられた方は施設などに問い合わせてみてくださいね。