まだまだ残暑が厳しいですが、もうすぐ秋が到来します。
秋といえば、紅葉が見ごろで毎年、紅葉狩りに行くのが楽しみな方が多いですよね。
紅葉という漢字で「コウヨウ」とも読みますが、「モミジ」とも読みます。
同じ漢字を書きます「コウヨウ」・「モミジ」にはなんと、違いがあるそうなんです。
そこで今回は「コウヨウ」と「モミジ」の違いについて綴っていきたいと思います。
「コウヨウ」と「モミジ」の違いについて
同じ漢字ではありますが、まったく意味が違うそうです。
ここでは詳しくわけてご紹介していきたいと思います。
①「コウヨウ」とは?

秋から冬に向けて、木の葉っぱが冬に備えて本格的に散る前に紅や黄色に葉の色が変わる自然現象のことを意味しています。
秋頃の季節に色が変わるあらゆる多くの植物に対して使われています。
「紅葉」と書くのは漢字でそのままで紅色にかわるからで黄色に葉が変わるのを「黄葉」といって、褐色に変わるのを「褐葉」といいます。
※紅葉と黄葉の色の違いの余談として。
それぞれの緑色のクロロフイルが分解して、紅色になる場合は赤いアントシアニンが生成される、もしくは黄色になる場合は黄色のカロチノイドが残るからと言われています。
②「モミジ」とは?

コウヨウの中でもひときわ紅色の目立つ存在のもので「カエデ」のことを表していることが殆どなんだそうです。
ひときわ目立つ存在とも言われていて「モミジ」はカエデの中でも特定なものを差しているといわれています。
カエデの中でも切れこみの深い赤ちゃんの手のようなイロハモミジのような葉は美しいと好まれたことから代表として「モミジ」と呼ばれるようになったといわれてます。

カエデとモミジの違いと語源とは
上記で綴りましたように実はモミジだと思っていたものがカエデが殆どだということがわかりまし、本当にびっくりいたしました。
そこで何故?カエデとモミジの違いと語源を詳しくみていこうと思います。
まずは「モミジ」と「カエデ」の違いですが。
植物分類上では特に区別はしていないそうなんです。
そして、モミジという科や属は存在しないため、モミジもカエデも植物的ではどちらも「カエデ」といわれていて、どちらもカエデ科(ムクロジ科)カエデ属の植物に分類されます。
上記にも記載しましたとおり一般的にはカエデの中でも特に綺麗な葉っぱを「モミジ」と呼んでいて、「イロハモミジ」をはじめとした「ヤマモミジ」・「オオモミジ」など5つ切れ込んでいる葉っぱのものを「モミジ」と呼んでいいます。
そして、それ以外ので大きくて切れ込みが3つだったりと少ないものであまり色づいていないものが多いものをカエデと指していて「イタヤカエデ」・「トウカエデ」などと言われています。

①「モミジ」の語源
2つほど言われている説があります。
(1)昔、草木が赤で色づくことを「もみつ」や「もみづ」と呼んでいました。
そこから転じて「もみじ」と呼ばれた説があります。
(2)昔から貴重と言われていました染物といわれていた紅葉染めは水でも揉むことで赤い花びらから黄色い色素を織り出しています。
紅花が黄色や赤に変わる様子を秋の樹木にたとえて、編み物でいう「揉み出づ」という所が語源とも言われている説があります。
②「カエデ」の語源
蛙の手→カエルデから転んじたという説と一般的に言われている語源です。
確かにカエルデとカエデは似てるとうなずけるものがありますね。
そして、あくまでも浴説なのだそうですが蛙の手みたいに水かきがあって、切れこみが少ないからカエデとも言われてる説もあるそうです。
まとめ
モミジとコウヨウの違いについてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
モミジの大半がカエデという事実にはとても驚きが隠せませんでしたが、今までみていた紅葉狩りの鑑賞の仕方が変わるような気がしてきました。
紅葉狩り1つ、カエデ探しをしたりとますます、楽しみになりそうな紅葉シーズン。
今年は是非、綺麗な紅葉の季節にモミジとカエデを鑑賞に浸って、更なる秋を満喫してみてくださいね。