皆さん、重ね煮という調理法、ご存じでいらっしゃいますか?

つい先日、初めて重ね煮料理教室に参加をさせて頂きました。

手軽な調理法なのにもかかわらず野菜の旨みを引き出して、重ねて煮るだけという調理法にすっかり魅了されてしまいました。

その後、我が家では毎日のように重ね煮の調理法を取り入れた料理を作ってます。

そんな魅力的な重ね煮のレシピは数多く存在します。

一度、重ね煮の調理法を理解したら、きっとその魅力にはまる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は重ね煮の調理法について及び、簡単なレシピについてご紹介します。

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重ね煮とは

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「陰と陽」の食材を組み合わせて体の中にある「陰と陽」のバランスを改善し、体調を整える陰陽調和料理の一つで。

それが一番簡単に実践できるのが重ね煮料理となります。

水分を多く含み体を冷やす働きをする「陰」の素材は鍋の下に入れて、水分が少なくて体を温める働きをする「陽」の食材を上に重ねるのが基本です。

お野菜でわけますと、土の中で育てるお野菜は「陽」にあたり上の方へ。

土の外で育てるお野菜は「陰」にあたり下の方になります。

水はほんの少量で、油を使わずに陰から陽への重ねた上から弱火で煮ていきます。

仕上がって、頂いた時の野菜の美味しさの感動はひときわかと思います。

且つ、時間も比較的、かからずにできる所も重ね煮の魅力ともいえます。

多種類の素材を取り合わせてひとつの鍋で煮ることで、素材に含まれるビタミン・ミネラル・などの微量栄養素をまんべんなく体内に取り入れられるので健康維持にも役立ちます。

尚、重ね煮では基本、野菜の皮をむかないし、水にもさらしません。

命あるものは残さずいただくというのが陰陽の考え方にはあると言われています。

一度作った重ね煮は色々な料理にアレンジできるのが魅力です。

煮物は汁物はもちろんのこと、パスタなどの麺類にも活用可能です。

重ね煮の基本的な調理法について

● 材料を順番に重ねて煮ていくだけです。

● 下ごしらえもほとんどいらないので、時短料理にもなります。

● だしはいらずで、素材の旨みを引き出すことができます。

● 野菜がたっぷりなのでヘルシーです。

● 重ね煮の鍋は普通の鍋で大丈夫ですが、必ず蓋がしっかりある鍋をチョイスしましょう。

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※ 尚、土鍋のような穴のあいた蒸気の逃げるものはお勧めできないです。

● 下記にて基本的な重ね煮の順番の図をご紹介いたします。調理する際に是非、参考になさってくださいね。

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ではここでは初めてでもチャレンジできる重ね煮の簡単なレシピをご紹介していきます。

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☆ 三種きんぴら

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材料 れんこん 100g・ごぼう 150g・にんじん 80g・しめじ 50g(えのきでもOK)

仕上げ調味料 お水 1/3カップ・ごま油 大匙1-2・しょうゆ 大匙3-4・すりごめ 大匙1弱

作り方

① 下準備として、れんこんはいちょう切り、ごぼうとにんじんはささがき、しめじは事前にほぐしておきます。

② 油を熱し、ごぼうをさっと炒める。いったん鍋のわきに寄せて上記の図のように重ねて、水を加え、ふたをして中火で煮ていきます。

※しめじの代わりに、ひじき10gでも代用可能です。

③ 湯気が上がってきたら弱火にして六分どおり煮て、しょうゆ(お好みでみりんも)を2回に分けて加えて、味をととのえていきます。

④ 汁気がなくなってきたらゴマを加えて混ぜ、強火で一気に炒り上げたら出来上がりです。

とっても簡単なので是非、お試しで試してみてくださいね。

お勧めの重ね煮のレシピについて

ここからは重ね煮レシピの中でも最も、お勧めしたいものを2点ご紹介します。

(1)お味噌汁の重ね煮

お味噌汁は具を変えるだけで毎日、重ね煮で作ることができます。

我が家の場合は夜に作ったお味噌汁を翌朝にも頂くことがありますが、お野菜の旨みがきいてお味噌汁が一段と美味しくなりますよ。

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☆ 春野菜のお味噌汁

材料 

わかめ 1つまみ・キャベツ 1枚・じゃがいも 2/1個 ・玉ねぎ 1/2個・人参 3センチ

厚揚げ 1/3枚 ・お味噌 70-80g・お水 4-5カップ(もしくは出汁)・細ネギ 適量 小口きり

作り方

① 下準備として、キャベツはざく切り、じゃがいもはいちょう切り、玉ねぎはくし形切り、人参は短冊切り、厚揚げは一口大にそれぞれ切っておきます。

② 鍋に下から、わかめ→キャベツ→じゃがいも→玉ねぎ→人参→厚揚げ→みその順に重ねいれ、みそは8-10等分に丸めて、等間隔におきます。

 分量の水を材料の7-8分目まで加えて、細ネギの根っこを刻んで散らします。

③ 蓋をして強火にかけて、煮立ったら弱火にして、野菜が柔らかくなるまで7-8分煮ます。

④ 味をみながら、残りの水を加えて混ぜて、細ネギを最後に加えてひと煮したら出来上がりです。

※材料は自宅にあるもので代用可能ですので、上記の重ね方を参照に試していただけたらと思います。

(2)重ね煮煮物

煮物は時間がかかるものと思いがちですが、重ね煮ですと時短にもなります。

今回は一般的な煮物でご紹介します。

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☆ 肉じゃが

材料 

しらたき 150g・エリンギ 3本・じゃがいも 4個・玉ねぎ 1個・牛もも薄切り肉 200g・水(もしくは出汁) 1カップ

みりん 大匙2-3・しょうゆ 大匙2-3

作り方

① 下準備として、しらたきは食べやすい長さに切ります、エリンギは長さを半分に切り、縦にさばいていきます、じゃがいもは2-3等分に切ります。

 玉ねぎ くし形切り、牛もも薄切り肉は3-4センチの長さに切ります。

② 鍋に下から、しらたき→エリンギ→じゃがいも→玉ねぎ→牛肉の純に重ね入れ、分量のお水とみりん・しょうゆの半量をあわせて加えて蓋をして強火にかけます。

③ 煮立ったら弱火にして、野菜が柔らかくなるまで8-10分ほど煮ます。

④ 残りのみりん・しょうゆの残り半量を加えて混ぜて、ふたをして弱火で5分ほどに煮詰めていき、出来上がりです。

以上、重ね煮の調理法について及び、簡単なレシピについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

初めて知った方にはかなり意外な調理法だったのだったかと思います。

とても簡単にできる調理法ですので、この機会に是非、一度試してみてくださいね。

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