海外では数年前から愛用されていましたが、日本でも液体ミルクがいよいよ、解禁となって、
今年3月11日に店頭販売が開始して、注目を浴びています。
一方で、今まで日本では発売されていなかったこともあって、なぜダメだったのか?というのも心配されています。
そこで今回は液体ミルクというものがどんなものかについてと、今までなぜダメだったのか?を綴っていきたいと思います。
液体ミルクとは?
日本でよく使われている粉ミルクのようにお湯を沸かして、ミルクを作るのではなく、
最初から出来上がったミルクとなったものが売られているものなので、お湯の準備なども必要なく、
夜中の授乳及び、外出先でもすぐに飲ませることができるとても優れものです。
日本の授乳方法としては今まで、母乳、粉ミルク。
そして、最近多いのが混合の3通りでしたが、それにプラスされたということになります。
海外ではとてもポピュラーな商品で、特に育児先進国では一般のスーパー及び、薬局で手軽で購入できるし、
産婦人科でも普通に液体ミルクを与えてるいうから、日本じゃ母乳育児で育てましょうという産院がまだまだ、多いだけに驚きです。
日本で液体ミルクは今までダメだった理由とは?
液体ミルクが今まで、日本で販売されなかったのは法律で製品の規格が定められていなかったからなんです。
日本では乳児用乳製品の規格を定めるのは厚労省令で、食品衛生法による乳製品に関する省令によると「調整粉乳」の定義は
「生乳および牛乳などを主要原料とし、乳幼児に必要な栄養素を加えて、粉末状にしたもの」と表記していたこともあり、
粉末状といった粉ミルクを前提にした文言を使われていたため、液体ミルクは想定していなかったと思われます。
そう、日本ではただただ、液体ミルクを販売しようとそもそもが思っていなかったから、規定がないために販売ができなかっただけのことだったそうですよ。
なぜ?今年になって販売することにしたわけとは?

日本で液体ミルクを販売しようと思った大きなきっかけは、2016年に発生した熊本地震だといわれています。
熊本地震では被災の影響により、断水が続き、赤ちゃんがいらっしゃる家庭ではミルクが作れずに困ったといいます。
そこで、フィンランドより支援物資として届いた「液体ミルク」が実際に使ったママさんの話でとても便利と高評価を得て、
それがきっかけで液体ミルクが注目されて、日本での本格的な製品化の話が急速に進んだといわれています。
もしもの備えの時に液体ミルクがあれば、便利ですよね。
しかしながら、まだ日本では本当に安全なのか?不安な声もよく耳にします。
そこで、下記より安全性について綴らせて頂きます。
液体ミルクの安全性とは?
実は液体ミルクは高温殺菌し、さらに短期間で冷やすという無菌充填製法という方法で製造されてるそうで、
衛生的だったりし、味も損なわずに美味しいまま飲めるそうなんです。
一方、粉ミルクは無菌状態にすること自体が難しく一度、缶をあけてしまうと菌がどんどん繁殖してしまうので、衛生面でも液体ミルクの方が安全といえます。

そして、もう一点気になることといえば、添加物ですが、決して多くはないのでこちらも安心して大丈夫そうです。
更には粉ミルクよりも断然、ミルクを作るのが早いから、赤ちゃんもすぐにお腹が満たされるし、育児をされるママにとってもあやす時間なども短くなるので、ストレスフリーになりますよ。
作ったことがない旦那さんでも失敗せずにできるのも液体ミルクの魅力ともいえます。
まとめ
以上、液体ミルクというものがどんなものかについてと、今までなぜダメだったのか?をつづらせていただきましたがいかがでしたでしょうか?
安全面などが一番気になってたところですが、ただただ、販売意志がなかっただけで、むしろ、災害時にはすぐに赤ちゃんにミルクを飲ませてあげれるし、
よっぽど、衛生面なこと考えても問題ないようですね。
日持ちもなんと半年~1年も持つそうで、災害時のもしもの時に赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では備えておくと便利かもしれないですよ。
とはいえ、商品によっても多少の違いがあるため、きちんと商品の詳細はご自身で確認してからお買い上げくださいね。